中小企業経営

組織の運用

取締役の義務と責任

取締役・監査役の職務 スモールビジネスとしての株式会社を立ち上げたとき、まずは自らが取締役に就任して登記を行うのが普通だ。旧商法における株式会社は、最低でも取締役が3人以上で、監査役も1名以上選任する必要があった。その後、会社法ができ、取締...
法律への対応

ビジネス関連発明の概要と事例

かつての『ビジネスモデル特許』 ビジネスにとって特許や著作権は非常に重要なものであることに異論はないだろう。その中でも特に特許の持つ意味は、最大級の価値を有している。それは、特許が排他的権利を持つ「知的財産権」の一種であるからだ。特許を持つ...
計画づくり

バランス・スコアカード(BSC)構築手順

ビジョンの具体化 ある上場ベンチャー企業の取締役をやっていた頃、公認会計士資格をお持ちの経営コンサルタントが訪ねてきた。そのコンサルタントは、前年まで大手会計監査法人の代表社員として活躍されていて、私たちの会社の会計監査の担当だった。会計監...
業務改善

品質の第三者認証:ISO9001

品質に対する信頼性 スモールビジネスをスタートすると必ず直面するのが、自分たちの信頼性をどうやって証明するかという問題だ。相手が法人の場合は、信用調査会社を通じて信用調査が実施されることもある。つまり財務の信頼性をチェックされるわけだ。小さ...
コスト削減

福利厚生コストの課題と解決策

福利厚生は職場選びの基準 福利厚生とは、会社が社員やその家族の福祉の向上を目的に行う諸制度の総称だ。就職・転職する側から見ると、会社の福利厚生がしっかりしていると、安心して仕事ができ、仕事がやりやすく、仕事を通して成長できそうだと考えること...
リーダーシップ

📓柳井正 一勝九敗

柳井正氏本人の著作 今回取り上げる『一勝九敗~ユニクロも失敗ばかりだった』著者の柳井正氏は、ご存知の通り、短期間のうちに急成長したユニクロの創業者である。日本人の中では1-2位を争う大富豪。常に高い目標を掲げて仕事に邁進する姿は、ビジネスの...
営業/販促

デジタル時代の販売とマーケティング

デジタルトランスフォーメーション:DX ここ数年、新聞やビジネス誌で『DX』という言葉を頻繁に目にするようになった。DXを「デラックス」と読んではいけない。DXは「デジタルトランスフォーメンション(Digital Transformatio...
法律への対応

労働基準法からみた就業規則と作成手順

就業規則作成の意義 仮に「仲良しクラブ」的にスタートしたスモールビジネスであっても、営利組織として運用する際に、経営陣や管理職(使用者)と従業員(労働者)の間に約束ごとを定めることは非常に大切だ。労使間に何の約束ごともなければ職場の規律を保...
中小企業経営

後継者への事業承継を考える

事業承継の実態 21世紀に入ってから創業したスタートアップは、創業当初からある程度の出口戦略を想定している。それが株式上場なのか事業売却なのかは別として、創業メンバーである経営陣は、立ち上げたスモールビジネスをこの先何10年も経営し続けると...
経営戦略

社債と新株予約権付社債

社債は直接金融 社債というのは、企業が資金調達の手段として、投資家から資金を募る際に発行する有価証券だ。社債には返済期日や利息率が記されており、企業が投資家に対して発行する「借用証明」の役割を果たしている。『メインバンクはスモールビジネスに...
生産性向上

トヨタの紙1枚文化と要約の重要性

動画の影響が大きい時代 小中学生の「将来なりたい職業」の第一位が『YouTuber(ユーチューバー)などの動画投稿者』になって久しいが、2021年の同様の調査でもまだ上位なのだそうだ。米国の日系人の少年が8歳で年収28億円を稼ぐYouTub...
ブランディング

多角化による製品ライフサイクル対応

製品ライフサイクルと戦略 『フォーチュン500(Fortune 500)』という言葉を聞いたことがあるだろうか。ひとことで言えば、米国の大企業の上位500社のリストだ。米国ビジネス誌である「Fortune」がランキングを発表するので、そう呼...
コスト削減

在庫管理の基本的手法とフロー

経営上の重要課題 新卒入社したIT企業の10カ月に及ぶ新入社員研修は、2週間の合宿研修で幕が開けた。この合宿で用意されていた印象的なワークショップのひとつが、チーム対抗での「在庫管理」だった。社会人になったばかりの社員に、「業務フローとは何...
生産性向上

ホワイトカラーの生産性向上策

ホワイトカラーの生産性 社会に出ると『生産性』という言葉を耳にする機会が増える。生産性とは何か。経済学を学んでいるなら、生産するために投入する要素(人件費、設備、原材料など)の量に対して、どれぐらいの生産物が算出されたのかを測定する指標のこ...
組織の運用

3K(新3K・6K)イメージ払拭法

3K・新3K・6K 就職や転職を考えるとき、「あそこはブラック」とか「この職種は3K」といった情報交換をすると思う。3Kは「きつい」「汚い」「危険」の頭文字をモジった言葉で、1980年代末ごろから使われるようになった。建設業や清掃関連、農林...